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心斎橋吉兆の懐石料理

昔からの浪花の粋な旦那衆なら、
懐石料理と聞けばキタの吉兆、ミナミの大和屋と一つ返事で帰ってくるのではないでしょうか。

残念ながら大阪最後の御茶屋、宗右衛門町の大和屋はお店を閉めてしまいましたね。
先日前を通ると、立派な建物は跡形もなくなくなっていました。
ただ、大和屋三玄として白金都ホテル東京や難波高島屋でその料理は味わえますし、
そごう心斎橋店開店と同時に「大和屋」の屋号のお店も店内に復活しました。

私は両親の代から南地丸三楼にお世話になっていたのですが、
ここも残念ながら仕出し専念で昨年創業地の堺に戻りました。
名残として大丸心斎橋の地下のお店でお弁当は味わえますが・・・。

その丸三楼の懇意にしていた仲居さんが心斎橋吉兆に移られたということで、母が最近よくお昼ご飯をいただきにお邪魔しています。

さぁて、いよいよ10月28日は通天閣創業50周年ですね。
同時にあたくちのン歳の誕生日でもあるわけでーっ。テヘッ!

心斎橋吉兆の懐石料理_e0083155_12162918.jpgといふことで、昨日22日は母親の奢りで御堂筋OPA(ホテル日航大阪隣、大丸の向かい側)の上にある、吉兆心斎橋店で吉兆初デビューして来ますたぁ。
松茸膳といふ5250円の懐石をいただきますた。

総論、
料理のサプライズ、味、器も含めた飾り付け、おもてなし、コストパフォーマンス、どれを取ってもまさしく王者、圧倒的に他を凌駕する最強のグルメと言えるでしょう。
体裁の良い、小洒落た空間で懐石料理を出すお店が増えてきましたが、
こうして吉兆の料理を食べ終えると、どこも赤子のように思えてきます。
ホンマ、久々にグルメで感激しました・・・。
大和屋三玄もそこそこ行きましたが、いかんせん高額すぎて閾が高い。
ここなら、気軽に普段使いも出来るではないでしょうか?


心斎橋吉兆の懐石料理_e0083155_1217756.jpgOPA自体があまり落ち着きのない場所ですが、10階は、下の階とは隔絶された感のある、落ち着いた静かな雰囲気です。

店内には掘り炬燵式の宴会場の他、個室もあるようですが、僕達親子は御堂筋側の席に案内されますた。
最初にお茶とおしぼりを出されて、さぁ、いよいよ料理スタートだす。

心斎橋吉兆の懐石料理_e0083155_12222334.jpgまず最初は石焼き。
お店に入った瞬間にさざえの壺焼きのような香ばしい香りがしてたのは、どうやらこの料理のせいだったんですねえ。
「酒盗」---お酒呑みでないと聞いたことのない、カツオの内臓の酒の肴---のダシに漬け込んだエビ、貝柱、蛸を熱せられた石の上に乗せてかるぅく焼いて食べました。
心斎橋吉兆の懐石料理_e0083155_12233766.jpgうぅーん、全くクセもなく、磯の味がほのかにして、ネタの良さと相まって絶品ですなぁー。バカウマ!
冷酒とこれだけを、毎晩いただきに来たいぐらいですぅ。

~以下つづく~

by hinomarufighter | 2011-10-25 22:45