人気ブログランキング | 話題のタグを見る

12/17 硫黄島からの手紙

話題の映画を阿倍野アポロビルで見て来ました。

実のところ私は、
題名にもなっている戦士の手紙がテーマになって、
その情愛のやりとりと戦争の悲惨さがシンクロするのかと想像していました。
そういう部分がかなり省かれていたのが残念です。
日本人の美点である情けや思いやりの深さに、どっぷり浸りたかったのですが・・・。

私の視点でこの映画で心に残ったことは、
凄惨なシーンも交えて戦争の悲惨さと、
日本伝統の武士道にも通ずる潔い精神を再認識したこと。

部下はボスの資質によって翻弄されるということ。
リーダーたる者(親、師、会社幹部、先輩等)、きちんと普遍の正しい理念を体得堅持し、
部下に正しく伝えることの重要性を痛感したこと。
---でしょうか。

12/17 硫黄島からの手紙_e0083155_1162418.jpg新婚のパン屋の主人から徴兵された役どころの嵐の二宮クンの演技は本当に素晴らしい。
あれほどの喜怒哀楽の見事な演技は、
彼の人間味なくして滲み出るものではないと思えます。
アカデミー賞と持て囃されるのも頷けました。

圧倒的な敵の戦力の前に、
本土からの支援すら閉ざされた絶望感漂う戦の中で、
大局を見据え、常にフェアー&清廉な確固たる信念に基づき、
最後まで部下を鼓舞する渡辺謙も迫真の演技でした。
12/17 硫黄島からの手紙_e0083155_1164935.jpg


数多く登場したリーダー役の中で、
自分ならばどんなリーダーを目指すだろう?
と映画を見終わって思いを巡らしたのですが、
井原剛扮する西中将が近いでしょうか。

オリンピックの乗馬の金メダリストで、オンナたらし!の噂(笑)、
しかも軍服さえ粋に着こなすアウトローながら、
傷付いた敵兵をもいたわり、
自らの死の直前に、軍国思想の統制下の元でも 、
「自らが正しいと思うことが正義なのだよ」と部下を諭す、
そんな自分らしさを決して失わないところがとても印象深く残っています。
12/17 硫黄島からの手紙_e0083155_117269.jpg


色んな視点でそれぞれに学ぶところが多い、深い映画と思います。

ただ・・・、
やはり個人的に心に残る映画は哀愁漂うアクションヒーローに限ります。

古くは、向こう見ずの一匹狼トムクルーズのトップガン、
おおらかでナンセンスなジムキャリーのマスク、
マイケルキートンの憂いを秘めたバットマン、
普段は冴えない境遇で恋の傷手を隠しながらも、社会のために闘うスパイダーマンやスーパーマン、
などが大好きです。

「スパイダーマン3」は2007年封切りと聞いているのですが、
いつごろリリースになるのでしょうね。

by hinomarufighter | 2006-12-17 11:12 | 日記