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2/19diary デンドロビュームの救済

2/19diary デンドロビュームの救済_e0083155_17303066.jpg母が昨年いただいたデンドロビューム。
ウン千円はした筈でしょう・・・。

この冬は花が咲かなかったので、母が「もう捨ててしまおう」と言うもので、
私が引き取って救済し、今一度きちんと再生してみることにしました。

東京の超有名なフレンチレストラン「KIHACHI」のオーナーのおうちの庭には、
道路と庭に垣根がなく、花の館と言われるほど、花が咲き乱れて人々の目を楽しませているそうです。

オーナーは今では花好きで有名ですが、
元々は開店お祝いに頂いた蘭の花が開花時期が終わったので、従業員が捨てようとしたものを、オーナーがこのまま捨てるのはあまりに可哀想で忍びない・・・、
と家に持ち帰って育てたのがきっかけ、とお聞きしています。

美しい華の時期だけを楽しんで、それが終わると捨ててしまうというのは、
どうにもその考え方自体、寂しく思えるのは私だけでしょうか。
花束や生け花ならまだしも、植物だってこの世に生を受けたのだし、
まして鉢植えで、しかも多年草ならば来年にはまた花が咲くのだし。
花を落として以降、過酷な季節をひたすら耐え忍び、そうして1年後に再び花を咲かせる。
しかも花の咲く期間は短い。---どこか苦労続きな男の人生に似ていますね。

失敗して瀕死のダメージを受けても、歯を食いしばってまた這い上がる。
長い期間苦労を重ねて、そして見事に雪辱を果たし花を咲かせてみせる。
勝利の美酒に酔いしれるのも束の間、
オセロゲームのように勝ち組がめまぐるしく入れ替わるグローバルな経済戦争下で、
再びまた苦労の海に身を投じる・・・。
---花の営みは今の企業戦士の生き様そのもののよう。

今まではどちらかと言うと、
我が家の鉢植えは日本古来の草木や、比較的丈夫な植物が多かったです。
このような繊細な蘭科に属する植物を育てるのは初めてなのですが、
純白で神秘的な花は、言葉を無くすほど本当に美しく溜息が出るほどです。

来年の冬、そんな可憐な開花を夢見て育ててみようと思います。
きっと手間暇かかるのでしょうが、
開花した時の感激の醍醐味は花好きでないと味わえない道楽。
そうしてそんな花から逆に自分にも活力を貰えたらサイコーですな。
一応本も買って、ちゃぁんと勉強してみますワ。

by hinomarufighter | 2007-02-18 18:35 | 家/ガーデニング/メダカ